子育て中に思うこと

ちょっと聞いてもらいたいこと

いやだけど、大切なこともある

私が子どもだったころ、日本人は周りに足並みをそろえて行動したりすることが普通だったと思う。

学校を卒業して働き始めてもまだまだ風潮に逆らう人も少なく、飲めない人が飲まされたり、退勤時間はとっくに過ぎていても上司が帰らないと帰れなかったりということが多くありました。

 

私は集団行動も苦手だし、人とのコミュニケーションがうまく取れず心の中ではつらいと感じていました。

学校行事なんてなければいいのに…

会社で納得できなくても意見が言えない…

言い出したらきりがないほど不満を持っていました。

 

そんな私が、子育てに携わり現在思っていることは、個人が尊重され過ぎて少しの協力もできない人が多いということです。

決して個人が尊重されることを否定しているわけではありません。それは、とても大切なことだと思っています。

 

お仕事上では、人の個人的な意見まで踏み込むことがないので、多少の不条理を感じることがあっても周りの人に恵まれたのか比較的どの方とも話せば解決することが多く、良い環境でお仕事ができています。

 

しかし、

子育ての観点からみるとき、日本人はどこに向かっているのだろうと思ってしまうことがとても多いのです。

PTAであったり、子ども会や地域の活動、学校でのお母さん方…

 

我が子の学校のPTAは、一昨年度末くらいに「PTAは任意にする」という見切り発車をしてしまいました。

明るい先を見据えた発展的な改革であればよいのですが、役員をやりたくない人が多いという理由だけで、今まで行っていたPTAの役割をどうするのかを決めないで、続けますか?退会しますか?という手紙が送られてきました。

 

しばらくして失敗に気付いたのか、退会すると回答した人に電話をかけ引き留めるような行動もしていました。さっぱり訳が分かりません。

 

任意ではなく、PTAという組織をなくすというのであればまた結果は違ってきたと思いますが、今は学校行事がなくなってしまったり、子どもたちの成長にとって残念なことが多くなっています。

 

私は、私たち親は、子どもたちが健やかに成長できるようにお世話になっている学校と協力して見守るという立場だと考えています。

PTAの会員数が少なくなりつつあるのに、役員を決めることは当然以前に役目を果たされた方のところにも打診がいきますし、集まりに協力するのはいつも同じ顔ぶれです。

 

PTAから去った方は、今までの役員の押し付け合いやただ黙って自分に何か役目が来ないようにじっと長い時間を下向いて待つということがつらかったのだと思いますが、少しだけ考えてみてほしいなと思います。

保護者の考え方がそのまま子どもに影響するので、子ども自身も一つのことをみんなで協力して達成することを好まない子が多いように感じています。

 

それぞれの道に進んでいく前の小学生時代を、我が子にもっといろんなことに挑戦して、人とのつながりも経験してほしいなと思う親御さんはどのくらいいらっしゃるのでしょう。