我が子のお友だちのお母さんと話したことについてずっと考えていました。
無神経な発言をしたのではないかと思っているし、無知がゆえに気軽に口に出ていた言葉に反省をしていました。
そのお母さんは、日ごろの人に言いにくいことなどを聞いてほしかっただけなのに、私は質問をしてしまったのです。
きっと、彼女は思っていることを話して、ゆっくり自分の時間を過ごしたかったのだと後になって気づきました。
一つの話題としてお子さんの不登校があっただけで、おしゃべりがしたかったのに私はその不登校のことを聞いてしまいました。
彼女との共通の話題はお互いの子どもなので、つい子どもの話をすると思い込んでいたのです。「お仕事は何をしているのか」とか「出身はどちら?」などの話もしたので子どもの話をしなければよかったと後悔しました。
子どもがいれば他人ごとではないし、そのお母さんから「長女だけでなく、○○ちゃんも一年以上不登校だよ」と、
小学校の時子ども会で交流があった子の名前も挙がりました。
どんどん気になり始め、不登校について少し調べてみました。
不登校とは、
何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席したもののうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの(引用:文部科学省)
という文部科学省による定義がありました。
そして、段階を経て心の中の気持ちが移り変わっていくようです。もちろん一概には言えないと思いますが、参考にできる資料が出ていたので読んでみました。
予備期では、前兆傾向がみられるそうです。
学校への行き渋りが出たり、宿題をしなくなったり、習い事を休みがちになるなどという行動が多くなるようです。
これは、疲れているとか少し気分が乗らないとか大人でもあることなので見過ごされてしまうことがとても多いらしいです。
初期になると心因性の身体症状が表れることが特徴だそうです。
頭痛、腹痛、嘔吐などの症状を訴えて欠席するというものです。
そのほかに眠れない、起きられない、布団から出れないなどの睡眠に問題を持つ症状も心因性の身体症状として判断されます。
体調が悪いことによって遅刻、早退、欠席が増えていき、学校との距離が開き始めます。
本格期になるとほとんど学校には行きません。
それでもまだ学校に行かないといけないという気持ちと学校に行きたくないという気持ちの強い葛藤になりどうすればよいかわからない段階のようです。
そのあと安定期に入ります。
この時期は学校に行っていないことに対する罪悪感をほぼ持っていないので、行かないことに納得していたり、行かないことが満足になったりしています。
この段階はもっともよくない時期となります。
登校が再開できたとしても一度学校に行かないという方法を使ったことで行くと行かないの選択肢を天秤にかけ行かない方法を選びたくなってしまうそうです。
不登校は再発率が高いそうですので、子どもとしっかりと向き合い心理面のケアと生活改善がとても大切なようです。