「感情的にならない本 不機嫌な人は幼稚に見える」
これは、和田秀樹さんの本です。
本屋さんで目につき、表紙がかわいい猫だったので手に取りました。
この内容、わかっていることばかりなのに、なぜか「うんうん、そうだよね」と返事をしながら読んでいました。
要するに、わかっているけれどこういう感情の問題は、こうやって機会あるごとに確認して「うんうん」と言うことが、私にとっては重要だと思いました。
職場でも子どもの周りのお付き合いでも「あれっ?」と思うことはいっぱいあり、感情をコントロールすることが難しく感じることもあります。
経験上、ただただ時間経過を待つというのが私の回避の仕方なのですが、この本を読むとあながち間違ってはいないようです。
何か感情が昂ることがあっても、何もしないで時間経過を待つことはせず、淡々とルーティンをこなして時間を積む。私は、これに尽きます。
相手を敵か味方かで考えたり、白黒をはっきりさせたいという方とのお話は、少し構えてしまうことが多いのですが、相手の考え方を変えることはできないので自分が放置することを学ばなければということは常に頭においています。
グレーな部分が多い世の中なのだから、人の心の中も曖昧にしておくのが波風を立てないで付き合う方法なのだと思います。
私は、感情が表面に出ているほうが相手のことを知りやすいと思うタイプですが、それは怒りの部分以外の事であって、怒りをぶつけられるととても悲しく思います。
反対に感情を出さないようにしている人もいます。感情はどんな人も持っているので冷静に見えても昂ることはあるでしょう。大人の態度だとは思いますが、本心がわかりづらく距離を感じます。
感情豊かなことは悪いことではないはずです。確かに感情が豊か過ぎる方は子どもの心を持っているような印象を受けますが、何事も程度の問題が大きいと思います。
ちょうどここ数日、もやもやする出来事がありこの本を衝動買いしましたが、「うんうん、そうだよね」と思えたので読んでよかったです。
この目に見えない感情に振り回されないように人との距離を保ちながらもロボットのようにならないで交流できたらいいと思いますが、いくつになっても難しいのでしょう。
そういえば、子どものころお友だちとうまくいかなくて「ロボットになりたい」と思っていたことがあったな~
その時の気持ちが、今となっては懐かしいです。