子育て中に思うこと

ちょっと聞いてもらいたいこと

おすすめ児童書3冊

私は子どもの読んでいる本をなるべく読むようにしていました。

それは、低学年まではとても簡単なことでした。

会話の中で読んだ本の話をしたり、子どもの感想を聴いたり、我が子の意外な考えや楽しい空想を聴くことができ、共通の話題ができます。

 

しかし、高学年になると難しいものや長いものを読むようになり、同じように読むことはなかなか難しくなります。読むスピードが遅い私は時間もかかるので、当然すべての本に目を通すことができなくなりました。

我が子は読むスピードが速いし、時間も私よりはたくさんあります。

それでも、シリーズ物や長編物を避けて我が子の本棚から拝借し通勤時間を利用して月に何冊か読んでいます。

きょうは、何冊かを紹介したいと思います。

 

「じいちゃんの山小屋」

お父さんとけんかして四国のおじいちゃんの家で暮らすことにした主人公は、小学6年生の男の子。

ひとりで東京から飛行機に乗り、電車やバスに乗り継ぎ山奥のおじいちゃんの家に着いた。

山小屋は、トイレもお風呂もなく、電気も通っていなかった。東京で暮らしていた主人公は、どんなに面食らったことか…

この物語に出てくるおじいちゃんは、著者の祖父がモデルになっているそうです。

町から来た男の子がどのように自然豊かな場所で楽しみを見つけていくのか、そして、思いもよらない冒険が待っています。ドキドキしながらも心温まる一冊でした。

 

 

「直樹とふしぎな庭」

この本、楽しいです。

主人公直樹とお母さんの年の離れた弟であるおじさんの二人が体験する不思議なものとの出会いのお話。

古い家に引っ越すことになったおじさん。今から社会人になるおじさんの年齢なら古い家はほとんどの人が敬遠すると思いますが、このおじさんに抵抗感はまったく感じられません。導いてくれた猫の存在が大きかったのかもしれないです。

主人公の直樹とおじさんはもちろん、このお話に出てくる登場人物がとてもすてきで人を外見で判断しないことを見習いたいと思いました。

後半は、とても切なくそれでいて心が軽くなる感覚に陥ります。

小学生が楽しむ本として売られていると思いますが、大人になった私たちにもたくさんの気づきがある本です。

 

 

 

「ゆうすげ村の小さな旅館」

ひとりで小さな旅館を切り盛りするおばあさんが四季の移り変わりとともに訪れたお客さんと優しいやりとりをするお話です。

のどかな情景が想像でき、懐かしく心が温まります。

短編ファンタジーで、自然あふれる12か月のお話が12章に綴られています。

森の動物や妖精など変わったお客さんがきます。おもてなしをする主人公のつぼみさんとお客さんのほっこりするやりとりが心地よいです。

 

 

上記の3作品は、どのお話も相手との交流のお話。

この本を読んでいる年齢の子どもたちに読んだ後の温まる気持ちをいつまでも大切にしてほしいと思いました。

大人が読んでも忘れていた何かを気づける本です。