子どもの同級生のお姉さんが高校で聖歌隊の課外活動に入っています。
我が子を通してコンサートに誘われました。ちょうど日曜日で予定がなく、二人で出かけるチャンスなので鑑賞してきました。
私は子どもと鑑賞できると思っていたのですが、我が子はお友だちを見つけるとさっさと行ってしまい、お友だちと一緒に鑑賞しました。
お友だち家族は、ご家族全員でいらっしゃっているため、私は少し離れたところに座りました。
高学年にもなると知らない場所に二人で行かない限りお友だちを見つければお友だちと行動したくなるようです。寂しいけれど、成長している証拠です。
聖歌隊とは、教会、礼拝堂、キリスト系の学校で礼拝やミサなどの活動やクリスマスの行事、結婚式に讃美歌や聖歌を歌い、神と栄光をたたえる合唱団のことだそうです。
キリスト系の学校の場合、必ずしも信者ではなく学校の生徒として楽しんで歌っている子も多いということです。
私が鑑賞したコンサートの学校も宗教の授業があり讃美歌を歌うそうですが、キリスト教を信仰しているご家庭の子は多くないようです。
我が子のお友だちのお姉さんもこの学校ならではのクラブ活動がしたいと興味を持ったそうです。
私はまったく知識がなく、海外ドラマで見るだけの世界を体験してきました。
プログラムは、宗教的な物だけでなく、谷川俊太郎の詩を音楽にのせて歌ったり、学校の校歌や唱歌を聴くことができました。
宗教的な曲は、ラテン語でのミサ曲でした。
「STABAT MATER」(悲しみの聖母)
「Die Capelle」(聖堂)
という曲を鑑賞しましたが、簡単な解説を冊子で配ってくださりわからないながらも解説を頼りに眠ることなく聴けました。
この「STABAT MATER」は、悲痛な感情がとても美しい旋律で歌われました。歌詞の内容の解説がなくても悲痛な感じを想像することができました。
意味は分かりませんが、澄んだ歌声と美しい曲が心地よく、涙を流している方もおられました。
自分自身が歌うことはありませんが、「音楽」として聴くのは素晴らしいと思いました。
私自身は地元の公立高校に通っていたので、別の世界を除いた気持ちになりました。
鑑賞時、隣に座った若いカップルが休憩のときに「思い切りキリスト感があるね」と男性が言いました。女性は、その高校の卒業生らしく歌について説明をしていましたが、男性は「僕はどちらかというと仏教なので驚いた」と話していて、私はとても微笑ましい会話だと聞き耳を立てていました。
機会がなければ体験することができませんでしたが、初めてこういった厳かな雰囲気のコンサートに行き清らかな気持ちになりました。