その日は、とにかく忙しかった。
子どもと夫は同じ時間に家を出て、10分遅れで私が出発する予定でした。
そして、私は泊りだったので2日間夫に子どものことをすべてお任せすることになっていました。
前日も帰りが遅くなりお互いコミュニケーション不足のまま眠ってしまいました。
さて、翌朝いつものように子どもと10分散歩に行き、朝食をとりバタバタと準備していると夫が何か言っていました。
時間が来たので子どもだけ登校させ、夫は予定では子どもと同じ時間に家を出ると言っていたのに出かけない…
「どうしたのだろう」と思いながら、自分の支度をしていると急に数日前に棚の中の物を移動したことを言い出した。
私が最近少しずつ時間の空いた時に不用品の処分をしていて、普段使っているものの位置を変更させていました。
だけど、変更させたときに「~は、ここにあるよ、少し移動させたけどだいたい同じ段にあるから~書いてあるし、わかるよ」と伝えていた。
その時は何も言わなかったのに、こんな忙しい時間に「棚の位置を変えたらいいのに」
とか「そこは取り出しにくいね」とか何やら言っている。
私は飛行機の時間が迫っているし、本人だって仕事に行くはずだ。
そこで、曖昧な返事をしてやり過ごしていたが、夫が少し苛ついていたのがわかった。
その苛つきについ私も反応してしまいました。
普段二人ともけんかをすることはなく、何十年ぶりの変な空気感です。
家族間にこういう居心地の悪い空間があることを忘れていました。
結果、お互いに嫌な気持ちのまま出勤することになり、私は2日後の家族が寝ている時間に帰宅したので3日目の朝までもやもやしていました。
3日目の夜、我慢していた夫が私に不満をぶつけたことでちょっとした喧嘩が勃発しました。
このことによって、我が子は泣き始めとても不安な気持ちになってしまいました。
子どもの前でこういったけんかをすることは、子どもの心に何かを残してしまうことになると痛感しました。
大声をあげたり、手が出たりという喧嘩ではなく、口調厳しめの笑顔なし会話が子どもにとっては怖かったようです。
子どもが自分が悪かったら謝ろうとアドバイスをくれたので、「ごめんなさい」をしました。
今はお互いに普段通りに戻り、何事もなかったように過ごしています。何もしこりが残っていないことを祈ります。
今回、お互いになぜ「落ち着いて話せるときに決めよう」と言えなかったのか、深く反省しました。
やはり、忙しすぎると心に余裕がなくなるので少しタイミングがずれただけで心では望んでいない方向に向かってしまうようです。
私の人生の目標である「常に冷静で穏やかな生活」は程遠いようです(笑)
終わったことは仕方ないので、人間味を出してしまったと思い反省し、次回苛つくようなときの教訓にしたいと思います。