2月もあと数日で終わり3月を迎えます。
私の住んでいる場所では、今週に入りとても暖かい日が続いています。
いよいよ春が近づいてきたと感じています。
さて、卒業式が迫ってきたので恒例の卒業生への読み聞かせも近づいてきたということです。
昨年は、読み手として参加をしましたが今年はお仕事の都合で参加ができないことを去年からお伝えしています。
この活動に私はほぼ参加できなくて心苦しく思ってメンバーから抜けたいことを正直に伝えましたが、来れなくてもメンバーの人数としていてほしいということだったので続けています。
とはいえ、何もしないことに申し訳なさで自分自身がつらくなります。
読み手や図書室の本の修繕は参加できないけれど、本の選定なら何とかできると思い申し出ました。
しかし、やってみると意外と大変です。
私はあらかじめネットで何冊か評判の良いものをピックアップしておいて仕事帰りに図書館によるというやり方をしています。
検索して目星をつけておいても図書館になかったり、読んでみると少し違うと感じたりします。
すてきな本だと思い、選んでメンバーに伝えても、人の感じ方は様々でよい反応を得られないこともあります。
昨年選んだ本「ウェン王子ととら」という本。
作者は、中国生まれでフランス在住の方です。水墨画が素晴らしく、迫力があります。
私は、2人の母の愛に胸がいっぱいになり深く感動をしたのですが、人によっては「ひとみごくう(人身御供)」の話で卒業生を送るなんてという意見もありました。
ということで、選定もなかなか難しいです。
懲りずに今年私が選んできた本をいくつか紹介します。
読み聞かせの本番まで10日くらいあるので、集まれる人で再度相談できるように数冊用意をしました。
- 「ありがとう、フォルカーせんせい」
主人公のトリシャは小学校高学年になっても字が読めませんでした。
フォルカー先生との出会いでトリシャの人生は大きく変化します。
家族であるおじいちゃん、おばあちゃんの存在も素晴らしく、トリシャはある意味幸せな女の子です。
この本の締めくくりがまた人の心をつかむことでしょう。
- 「フィボナッチ」
イタリアの数学者フィボナッチのお話です。多分、本当の名前はフィボナッチではないと思います。
3項目以降の数は、手前の2つの数の和になっているという
0.1.1.2.3.5.8.13.21.34.55.89.144~
フィボナッチ数列の人です。
好きなことを貫き通すというメッセージが込められています。
- 「夢はどうしてかなわないの?」
この本は、夢をもって成長していく3人の子どもの過程を説明しています。3人の子たちは夢の実現はできませんでしたが、手の届く目標にかわり変化をしながら新しい夢に向かっていきます。
まだまだ夢に向かっているのです。
今回は絵本という条件があるので以上の三冊を選びましたが、朗読でもいいのであれば「カンガルーには、なぜふくろがあるのか」という児童書もおすすめです。
オーストラリア先住民のアボリジナルによるお話です。
文字を持たないアボリジナルが語り継いできたお話が10篇紹介されています。
この本はおもしろいという点で興味を持ってもらえるかもしれません。
私の選書が採用されるかどうかはわかりませんが、我が子には読んでみようと思っています。