子育て中に思うこと

ちょっと聞いてもらいたいこと

「叱らない子育て」に対して思うこと その2

5月の連休明け、職場で同じ部の社員が退職しました。

辞めたその人は今年の新入社員で、大学を卒業して私たちの会社に就職してきました。

 

連休に入る前に二度ほど無断欠勤をしました。

二度目に無断欠勤をしたときに、私が連絡を取りました。電話では、体調が悪いとのことだったので、新しい環境に疲れていると思いゆっくり休んで元気になって出てくるようにと伝えました。

出勤してきた次の日に、私は彼をランチに誘い、社会人になって戸惑っていることがないかとか困っていることがないかを聞きました。

彼は、「何もないから大丈夫です」とにこやかに返事をしたので、私も少し様子を見ることにしたのです。

 

そして、連休明けになり、彼は出勤してきませんでした。ご家族と同居されていたので、一人で倒れているという心配はしていませんでしたが、何日も無断欠勤が続いたので電話にて連絡をしました。

次の日、母親に付き添われて私を訪ねてきました。

 

そこで、母親に言われました。

「息子は、上司の言葉が厳しくてつらいと感じているので所属を変えてほしい」と。

 

上司というのは、仕事を教えている先輩社員のことなのか、それとも私のことなのか

どちらなのかと聞いてみたところ、本人自体は返事をしません。

ほかにもいくつか質問をしましたが、終始おかあさんから回答がきました。

その中で「常に子どもを尊重してのびのびと育ててきた」

    「子どもに指図をするようなことはしなかった」

という言葉がとても印象に残りました。

 

とりあえず、面談を終えて私も人事や同僚と相談をしました。

一緒に仕事をしていた社員にも聞き取りをして、結論としてはそんな厳しい事実はないということになりました。

 

何か対処することもなく退職していきました。

これに対して、理由が全く分からない私。実は、このように去って行った新入社員は2度目です。

一昨年前の秋にも理由がわからず、親御さんに辞めたいと言われました。

 

社会人になって親御さんが子どもの就職先に絡んでくることは、普通のことなのでしょうか。

少なくとも私が就職して今まで自分の周りでは聞いたことも見たこともありませんでした。

 

我が子の周りにもいろんな教育方針のおかあさんがいらっしゃいます。

最近は、地域の交流も少ないですし、他人の大人から教えられる機会もないようです。

ご両親だけの考えをそのまま受け継ぐことになることも多く、傷ついたあと立ち直れない若者が増えていると感じています。

 

我が子だけでなく、これからの未来ある子どもたちが人とのつながりも大切にして成長してくれることを望んでいます。

人とかかわることは、面倒くさいです。私もそのように思っています。

でも、その中に大切なこともたくさんあると思うので、人とのかかわりを学ぶために「来るもの拒まず、去るもの追わず」で進んでいってほしいです。

 

4月に新入社員を迎えて丸4か月が過ぎました。

私の働いている会社では、7月から10月の間の好きな時に夏休みが取れます。

一週間お休みするのでもう戻れないという気持ちもよくわかります。

私は、立場上長い休みに入るときはいつも気持ちがざわついています。

 

そういえば、一昨年前の秋に辞めていった女性は、親から叱られたことがないと言っていました。